をとんと

自転車に跨ってどこまでも。非日常の記録。

10日目 しまなみ海道

 

横瀬です。こんにちは。新幹線から失礼します。

はやいもので、帰り道です。

 

昨日はお疲れ様のお酒で心地よく酔い、ブログに触れることすらなかったです、およよ。

チケット変更して、急遽で寄り道だったけど、泊めてくれてありがとう。

 

3月27日、旅は10日目。

朝です。目が覚めて陽の光を浴びて、今日がついにその日なんだなと改めて、思う。

朝食は軽め、コーヒーですっきりしたところで、最後のルートを目一杯楽しめるように朝から動きだします。

 

しまなみ海道。サイクリストの聖地と呼ばれている道。

本州から四国をいくつかの離島を縫うように結んでいくその道をわたしも遂に走ることができました。

尾道の駅のそばから出ている向島へのフェリーに乗って、しまなみ海道サイクリングがスタート。

向島に繋がる橋もあるようなのですが、推奨されておらず、フェリーで行くのが基本、とのことでした。

向島に着いて、自転車を下ろして、いよいよほんとうのスタート。

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今回はこういう標識、ブルーラインにしたがって推奨ルートを進むことにしました。

 

 

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さいこうかよ!!!!

海の上を走るって!島を渡るって!かっこいいな!

全長80kmくらい。決して短くはない道なのですが、景色を見ながら進むとすごく短く感じる。こりゃ楽しいわけだよ。

 

 

しかしこの、しまなみ海道。わたしは勉強不足でした。

わたしの中のイメージでは、自転車に乗り、爽やかな風を受けながら、のんびりとした和やかな空気に包まれながら橋を渡って行く、さぞ微笑ましい景色を想像していたわけです。

 

結論。甘くない。

もちろんそういう道も多くあります。

橋を渡るのも気持ちいいし。

 

しかしながら、島内部を通過する時の坂や、島の上方を通る橋に向かう時、これがまた結構高い。

旅でいくつも坂を越えてきたわたしや、自転車に乗り慣れている人からすれば、ひとつひとつの坂道はそこまで苦痛ではないですが、

レンタサイクルなど普段から乗ってるわけでなく行楽でという人にはともすれば厳しい道のりになるのかも。

走り慣れていないという人は、1泊の予定にしたり、フェリーやバスを効果的に使ったり、無理なく楽しむのが一番やと思いました。

 

 

天気もいい。景色もいい。道もきちんとしてるところが多くて坂はあっても走りやすい。

残るは…そう、休憩&めし。

これがまーた美味いんだわ。もちろん。

 

まず食べたのは、コロッケ。

向島因島を越えた次の島、生口島にある商店街の一角。

おばあちゃんが店先で揚げてくれてるコロッケをいただく。ひとつ90円。

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美味いぃぃ!一口食べる前に写真撮るのを忘れてたそれくらい揚げたてで美味しそうでした。

サクサクジューシーなコロッケとみんなに優しいおばあちゃん。

美味しいのももちろんあるけど、その光景でもっとおいしい時間になりましたね。上手いこと言った。ご賞味あれ。

 

次の島、とか言うとRPGで1ステージ攻略したみたいな雰囲気出ていいね。そういうのすき。

で、次食べたのは、オムそば&塩ソフトクリーム。

生口島から大三島伯方島へと渡ったところ。

伯方島は、は!か!た!の!しお!でおなじみ

伯方の塩 の生産場所ですね。

道の駅なんかに寄ってみると伯方の塩、いろんなバリエーションが置いてあったりして見ててちょっと楽しい。

お土産なんかはここで見たりすると面白いかも。わたしは荷物がパンパンで買えませんでしたが…。

 

おっと、脱線していた。そう、道の駅では伯方の塩を使った塩ソフトクリームをいただきました。

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250円。あったまった体で海を見ながら食うソフトクリームうまー。

甘いだけじゃなくて塩のしょっぱさが少し混じることでただのバニラソフトクリームとは違った味わい。塩分補給もしっかりできて、うまうま。

軽く食べたあとは、前日の夜、宿で見つけてずっと気になってたお店に向かいます。

実は少しだけ推奨ルートから外れる、というか橋を通過して奥に進む必要があるのだけれど、

わたしには行かない選択肢などなかった。

 

着いた。同じ伯方島、伯方ショッピングセンター内にあるお店、イマイ流 かあちゃん亭。

ここで見たオムそばがめちゃくちゃ美味そうだったので、着いたらすぐお願いすると、

お昼のぶんが全部出ちゃってたみたい…。

 

あらら…と意気消沈してるところを見かねたのか、かあちゃん亭のかあちゃん、つくってくれた。

15分くらい待っててって、つくってくれててん。かあちゃんありがてえ。

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待つこと15分、オムそば爆誕。

いや、前からあるけども、ここではさ、爆誕て言ってもええやん。勢いよ。

 

お腹が空いてたのでつい頬張ってしまった。

美味い〜〜!!ソースの濃い味、ふわふわ卵のお布団を被った焼きそばが幸せそうに微笑んでいやがる〜!!!それに食らいつくわたしが一番幸せだ〜〜!!!!

 

推奨ルートからちょっと外れるからロスになるかもしれないけれど、行ってみる価値は大いにありました。おすすめです。

 

 

腹ごしらえもすんで、あとは最後の離島、大島を残すのみ。

なんだかんだ、あっという間に来てしまった。

速く走るのが気持ちよくて、ついついのんびりすることを忘れて自分の思い通りにスーーーッと行ってしまう。

今度走るときはのんびり観光したい派の人連れて行こう。

 

大島でこの道のり最大の坂を越えていくと、あとは最後の橋を残すのみ。

どんどん終わりが近づいてくる。嬉しいはずなのに、寂しい気持ちもある…。

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橋の手前でコーラ補給。空のペットボトルでもなんだか映えてるのでは?と思えるほどの天気。

あまりに日差しが暑くて上を一枚脱いで最後の橋に向かいました。

 

来島海峡大橋。全長4105m。これを越えれば遂に四国に突入。

いや待て待て、風強ない?寒ない?

というわけで上を一枚着直すことに…二度手間!手袋片方吹き飛んだし!拾ったけど!!

ものすごい横風に吹かれながら橋を進んでいきます。

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もうカウントダウンまで来てしまった。今治までわずかだ。

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寄れなかったけど、上空を通過した馬島。綺麗なビーチ。海入りたい。

 

と、もう橋が終わる。

橋を降りて、あと少し続くブルーラインを走ったらもう…

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今治に着いてしまっためう〜〜!!!!

ということで、わたしはこの旅の最終目的地に辿り着いてしまうのでした。

 

 

なんだかあっさりしてるよね?

着いたのに?って感じだよね?

わたしもそう。びっくりしてる。

でもたぶん理由は、しまなみ海道とかサイクリングロードがあまりにヌルッと終わったから。

 

なんかこう、起点とか終点とかあってもよくやい?とか思った。あったのかもしれないけれど!

せっかく80km近くあってひとつひとつ橋で区切りになるんだから、

終点まで○km まだまだやれるぞ!

次の島まで▽km 君ならできる!

現在のトータル ◇km すごいじゃないか!

とか熱いメッセージがあったりしたらいいのに。修造がそこにいればいいのに。

 

ヌルッと着いたので、新幹線のチケットを取って自転車を崩して、ヌルッと帰ることにしたのですが。

帰る途中、大阪にお呼ばれしたので急遽行き先を新大阪に変更。

お酒と馬肉に飲まれるのでした…。

 

 

と、昨日のことを振り返って、地元に近づいて見たことのある景色を見つけて、ようやく実感が湧いてきました。

 

全部、終わっちゃったんだなぁ。

 

 

なんか、こう、全体を振り返ってみたいなのも自己満足としてやりたいので、

今回の10日間の旅は次の一回も書きます。

これにて最終回かな?1クールのアニメみたいやね。

 

明日、とは行かないかもしれないですが、近いうちに書こうと思います。総まとめ。

だからよかったらもう少しだけ、ほんの少しだけ見守ってくださいね。

 

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ただいままで、もうすぐです。

それでは今回はこのあたりで。

 

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→@bavbxb 横瀬でした。ばいばい。